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日本人だけが知らない「本当の世界史」 なぜ歴史問題は解決しないのか PHP文庫
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歴史とは何か。外交の武器であり、支配の道具である。少なくとも、キリスト教国や儒教国はそう考えているし、実行している。 その意味で日本人は甘い。まったく「お幸せ」な国でもあるのだ。 日本は間違いなく模範的な近代国家である。世界の中で日本よりも近代的な国がどこにあろうか。平和で秩序と自由を重んじる清潔な国という意味で、日本が世界の中でも最も近代的な国であることに異論を差し挟む資格のある国がどこにあろうか。 近代的とは、文明的と言い換えてもよい。事実において、日本は世界に誇るべき近代文明を有している。世界で最も治安が良く、豊かで、そこに住む人が親切な国が日本である。これは間違いなく誇ってよい。 だからこそ、他の国が何を考えているかを理解できないのであるし、「近代」「文明」の何たるかを理解し...
日本人の書いた「世界史」の書物を読んでいると、四大文明発祥の時代からヨーロッパが人類の最先端地域であるかのような錯覚をしてしまう。また、ペルシャ戦争とアレキサンダー大王とローマの五賢帝だけを並べれば、古代からヨーロッパが世界の先進地域であったと思い込みたくなる。 しかし、四大文明のエジプト、メソポタミア、インダス、黄河は、すべて非ヨーロッパ世界である。古代においては、エジプトのような地中海アフリカやメソポタミアのようなオリエントの文明国のほうが、ヨーロッパよりも先進地域である時代が長いのである。 メソポタミアとはイラクのことであるが、この地域に一度でも覇を唱えたことがある、イラク、イラン、トルコ、シリア、サウジアラビアなどの国々が欧米諸国と接するとき、現在の力関係と関係なく優越感を抱くの...
日本の歴史は、一度も途切れることもなければ、退化した経験もない。常に歴史が進歩する日本には、ヨーロッパ人の世界観は信じがたいだろう。 常に欧米白人社会が世界の最先進国だったという思い込みは、日本人の歴史認識の根本的な誤りである。 白人の「我々こそが常に歴史の中心であった」という強烈な自我を押しつけ、それに対してイスラムや中華は反発し、張り合っている。国際社会は、歴史に基づく強烈な自我によって動いている。それは単なる歴史歪曲ではない。
「正しい歴史を知っているということは、それだけでその人間を殺す十分な理由になる」という価値観をご存じないのだろうか。
西欧では、キリストとペテロの首位権を継承する初代ローマ教皇パウロ以降、ローマ教皇こそがキリスト教世界の頂点に君臨し続けているとの歴史観が正統とされる。しかし、ここには二つの明確な歴史歪曲がある。 一つは、イエス・キリストはキリスト教の創始者ではないということだ。イエスは生涯を通じてユダヤ教の改革派にすぎない。それを、後にパウロがキリスト教の創始者に仕立てた。キリストの筆頭弟子であるペテロを初代ローマ教皇とした理論家がパウロである。 もう一つは、ローマ教会が常にキリスト教世界の頂点に位置したわけではない
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