Home
My Highlights
Discover
Sign up
Read on Amazon
世界のエリートが学ぶマクロ経済入門 ―ハーバード・ビジネス・スクール教授の実践講座 (日本経済新聞出版)
www.amazon.co.jp/dp/B01CY96E9A
Import Your Kindle Highlights to Glasp Today 📚
Top Highlights
マクロ経済学はアウトプット、貨幣、期待という3本の基本的な柱の上に成り立っていると考えられる。
「国民産出高(national output)」はマクロ経済学の中心的な概念である。ある国が生産したアウトプット、つまり財・サービスの総額はその国の最終的な予算制約になる。国がそれを超えて支出するには、その差額を外国から借りるしかない。国を豊かにするのは多くのお金ではなく、多くのアウトプットなのだ。一国の政府は望めば必要なお金をいくらでも発行して流通させ、すべての国民を億万長者にできるかもしれないが、それとともに国民産出高も増大しなければ国民全体が前より豊かになることはない。そして、それだけのお金を発行したとしても、国民産出高が減少すれば国民は前より貧しくなってしまうのである。
国民産出高(GDP)を計測するときの最大の課題は、同じアウトプットを重複してカウントしないようにすることである。総産出高が、ある経済で生産された すべての 財・サービスの価値に等しくなるのは自明のことだと思えるかもしれない(
この問題はある単純な例で説明できる。林業会社のA社が所有林の木を伐採し、その材木を家具製造会社のB社に1000ドルで売却したとしよう。B社はその材木を切断して研磨し、テーブルや椅子を製作して、それを小売会社のC社に2500ドルで売却する。そしてC社はそのテーブルや椅子を消費者に3000ドルで最終的に販売する。この場合、総産出高の計算にあたってすべての取引での販売額を足し合わせると(1000ドル+2500ドル+3000ドル)、合計の6500ドルは総産出高を過大評価した値になってしまう。(この3回の取引すべてを通じて)材木の価値を3回、(2回目と3回目の取引を通じて)木工品の価値を2回カウントしているからだ。
さらに正確に言うと、付加価値(つまり創出されたアウトプット)とは財・サービスの販売価格から、それらの生産に用いられた労働以外のインプットの費用を引いた額に等しい。
Share This Book 📚
Ready to highlight and find good content?
Glasp is a social web highlighter that people can highlight and organize quotes and thoughts from the web, and access other like-minded people’s learning.
Start Highlighting