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興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話 (講談社学術文庫)
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アレクサンドロスの生涯は一篇の大河小説のごとく、名立たる逸話にあふれている。開戦 劈頭 グラニコスでの華々しい一騎打ち、だれも解けないゴルディオンの結び目を一刀両断にしたとの伝説、リビア砂漠のアモン神殿における謎めいた神託、イッソスとガウガメラにおけるペルシア軍との決戦、捕虜とした王族女性たちへの騎士のごとき振舞い、壮麗なペルセポリス王宮の放火事件、インド侵攻とインダス川下り、ゲドロシア砂漠の死の横断、ペルシアの旧都スーサでの集団結婚式、そして突然の熱病と
このように、二一世紀初頭のアレクサンドロス像も二つに分裂している。一方に侵略と征服、他方に寛容と共存。二三〇〇年来の対照的な大王像の流れのなかに、われわれもまた 棹さしているので
たとえば足が速いことを意味する 韋駄天 とは、アレクサンドロスのアラビア語形イスカンダーを中国語で表記したものがさらに変形してできた言葉だという。そこには短い生涯で広大な世界を一気に駆け抜けた、 疾風 の如き大王の姿が反映して
まず彼はマケドニアの王であり、テッサリア連邦の長官、コリントス同盟の盟主にして全権将軍だった。次いでエジプトのファラオとなり、バビロニアの王として迎えられ、さらにアカイメネス朝の後継者として立ち現れた。その血統も、フィリッポス二世とオリュンピアスの息子、英雄アキレウスとヘラクレスの 末裔 であり、さらに最高神ゼウスの子にしてアモン神の子を自称した。彼自身がこのような肩書を名のっただけでなく、行く先々の諸民族
要するにアレクサンドロス帝国とは、巨大なガス雲が中心に向かって渦巻きながら恒星を生み出しつつある、生成途上の天体のごときものであった。実際彼は、すべてを星雲状態のままに残してこの世を去ったので
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