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• 「バリュー投資家」さんをめざすのであれば、自分の考えではこの企業はだいたい××円の価値があるから、〇〇円のいまは買いだと思う、と言えなければならないのです。
• 同社への投資を検討したのはＩＰＯ（新規上場）の時点なのですが、貸借対照表を入手して資産の内訳を確認すると、現金、有価証券などの換金性の高い資産が大量にあり、逆に借入金はほとんどない状態でした。なおかつ、賃貸不動産の含み益が200億円以上もあり、換金性資産だけでおよそ1300億円も保有していました。 　純資産にも匹敵する額の換金性資産を保有しているということは、「ＰＢＲの質は最高」な状態ということです。 　ちなみにＰＢＲの質については、厳密にいくらあればいいとか、何割あればいいということではなく、まずは余剰資金が非常に多い、ということで判断すればよいでしょう。 　この時点で、今後はこの余剰資金を使ってＭ＆Ａ（合併・買収）をしたり、あるいは使い道がなければ配当を増やしたりするのだろうな、と想像で...
• このように、 換金性資産（余剰資金）を多く持つ会社は、経営面でも実行可能なさまざまな選択肢を持っている状態にあります。 　さらには株主還元を積極的に行う可能性も期待できます。 　みなさんも、このように換金性資産の観点から貸借対照表を調査していけば、「お宝銘柄」となる可能性が高い会社を見つけられるかもしれません。