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[新装版]全訳「武経七書」2 司馬法 尉繚子 李衛公問対
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打つべき手は打ち、なすべき努力はなし、あくまでも人事を尽くした
をつくり城を築くには、その土地の条件を十分に調査する必要がある。すなわち、城を築くには、それにふさわしい広さの土地を選ばなければならない。土地が決まったら、それにふさわしい規模の人口を決定しなければならない。人口の多寡がきまったら、それを養うに足るだけの食糧を確保しなければならない。土地、人口、食糧の三者に均衡がとれていれば、内政はよくととのって人民の結束も固くなり、敵と戦っても敗れることがない。敵と戦って勝つことができれば、国内の政治はいよいよ安定する。敵に勝つことと国内政治の安定とは、表裏一体の関係にある。この両者は、いささかも切り離して考えてはならぬ。
まことの戦上手は、あたかも地にひそみ天にかくれるように、無形のなかに行動して敵に姿を見せない。したがって、いったん兵を起こせば、かりに大軍団を指揮する場合でも、力にまかせて軽々しく戦いをしかけないし、小部隊を指揮する場合なら、無理に実力以上の戦いを挑まない。そして、ふだんから、法令禁制を明確にし、人民の生活を保障し、荒地の開拓につとめるのだ。 そもそも、国土が広いうえに開拓につとめるならば、国力は充実する。人口が多いうえに法制が整っていれば、政治は安定する。国力が充実し政治が安定していれば、あえて武力に訴えずとも、天下を平定することができる。「戦争の勝敗は政治によって決定される」といわれるのは、そのためである。 武力に訴えずして勝つのが君主たるものの勝ち方、武力によって勝利を収めるのが将...
一時の感情にまかせて戦争に突っ走ることは、厳に慎まなければならない。冷静に状況を判断して、勝算我にありと見極めれば起ち、利あらずと見れば退く心構えが肝要である。 また、軍事行動を起こすときは、すみやかな収束を心がけるべきだ。すなわち、軍事行動の目標が百里以内の近くにあるときは、一日もついやさずに作戦を完了させなければならない。同様に、千里の遠方にある場合でも一カ月をついやさず、はるか辺境に遠征する場合でも一年の歳月をついやしてはならない。
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