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つぼねのカトリーヌ The cream of the notes 3 (講談社文庫)
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もう少し掘り下げて言うと、嫌われる覚悟とは、他者に嫌われることの「普通さ」を知ることにほかならない。人から嫌われることは、異常ではない。普通のことだ。間違ったことをしなくても嫌われることはある。誤解されて嫌われることもある。自分にまったく落ち度がなくても嫌われることがある。生きているだけで、存在しているだけで、誰かからは反感を買うのだ。面倒くさい奴だな、くらいの小さな嫌われ方など、日常茶飯事
ミステリィを書くようになったが、トリックとか犯人当てとか、そういったクイズ的な要素が小説の中に含まれているので、ある意味では試験の出題に似ている。ただ、難しい問題を出すと、読者は怒る。「こんなのありか?」と非難される。しかし、簡単な問題を出しても、「手応えがない」と言われるので、どちらにしても、 褒められるようなことは滅多にない。どちらかというと、読者を「解けたもんね!」と喜ばせる方が、次の作品を読んでもらえるようだ、ということはわかっ
簡単な出題が難しいと書いたが、小説ならばさほどでもない。なにしろ、物語の中でいくらでもヒントを出すことができる。だらだらと問題が長くなっても良い。それから、登場人物を少なくして選択肢を減らせば、自ずと犯人の目星はつく。森作品の読者が「簡単だ。犯人がすぐわかった」とツイッタなどで自慢しているのを見ると、「そりゃあそうだよね、ほかにいないものね」と 相槌 を打ちたく
本を読むことでわかるのは、「他者の知」である。人を知ることができる。情報とは、自分の外側にあるもので、それを自分の中に取り入れる。しかし、いくら沢山の知を取り込んでも、自分を知ることはできない。それは、「小説の書き方」という本を読んだあとに、小説を一作書いてみればわかる。試してみると
ただ、小説を一作最後まで書ききると、確実に自分というものがわかる。自分のすべてではない。自分の一部だ。しかし、よくわかる。「ああ、自分はこんなふうだったのか」と感慨を覚えるだろう。小説が書けなくて、自分の能力不足を思い知ることになるかもしれないが、それでも、能力が不足している自分を知ったことにはちがいない。知らないよりは以後ずいぶん有利に
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