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ご冗談でしょう,ファインマンさん 上 (岩波現代文庫)
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このように何にでも鼻をつっこんだうえで、どこまでいけるものか、しゃにむにやってみるというのが、僕のやり方なの
僕はいつもそういった意味では間抜けだったのだ。話す相手が誰であるかなど、ついぞ気にしたことがない。僕の関心があるのは、いつも物理学そのものだけだ。だから誰かの考えがお粗末だと思えばお粗末だと言うし、よさそうならよさそうだと言うだけの話で、いとも簡単
まずアリが部屋に いこんでくる入口からちょっと離れたところに砂糖をおいた。アリどもの知らない場所である。それからまたフェリーボートを作って、食物をとって帰ってくるアリがこのフェリーに乗っかると、これを砂糖のところに連れていきはじめた。一方僕のスナック置場に向って っていく連中も、うっかりフェリーに乗る奴はみんな砂糖のところに連れていった。そのうちアリどもは砂糖から入口までの道をつけはじめたから、この新しい跡がどんどん強くなる一方、古い方の跡を使うものはだんだん少なくなっていったわけだ。三〇分もすればその跡は乾いてしまうのはわかっている。こうして一時間後にはアリどもは僕のスナック置場から完全に出払ってしまった。床を拭いたわけでも何でもない。ただフェリーでアリを運んだだけのことである。
我々が今生きている世の中に責任を持つ必要はない、という面白い考え方を僕の頭に吹きこんだのがフォン・ノイマンである。このフォン・ノイマンの忠告のおかげで、僕は「社会的 無責任感」を強く感じるようになったのだ。それ以来というもの、僕はとても幸福な男になってしまった。僕のこの「積極的無責任さ」の種はフォン・ノイマンが播いたのである。
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