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• 　その不安が相手を貶める言葉を作る。専業主婦の友人をバカにする。育児をしない、仕事に熱中しているような旦那を持った友人を「かわいそうに」などと憐れむ暴言を作る。ところがその友人が余裕たっぷりに憐憫の笑みを浮かべると、勝ち組だったはずのプライドが崩壊して、ヒステリックになってしまう。それを私はよく知っている。 　私は、男が育児をすることに否定的だが、そこに信念があることは著作を読めば分かるだろう。それに対して、「里中さん、僕はイクメンです」という男は決まって、「すみません」と私に頭を下げる。おかしいではないか。なぜ堂々としないのか。 　余裕なんかまったくなく、オドオドしているのだ。 　そのオドオドしている男が、あなたの旦那だ。 　だから、女たちは苛立つのである。
• 何か、このまえがきだけで、女性読者を失いそうだが、それでもよい。しかし、「専業主婦になりたい」女性は必読だと思ってもらいたい。あなたたちの苦しみを代弁してある。 　本書は、何かのストレスに苛まれ、余裕がなくなった人たちに気持ちをこめて、「頑張れ。こうすればよいかもしれないぞ」と応援している本である。 　また、余裕がない言動で軽蔑されてしまうタイプの人に、生意気だが、アドバイスをしておいた。 　あなたが堂々とした一流の男になることを祈っている。