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• 阿弥陀さんは、お釈迦さんのような歴史的実在のお方ではありません。その、見ようによっては架空の仏と誤解されがちな仏さまをなぜご本尊にしているのでしょう。それは、「いつでも・どこでも・誰にでもの救いを実現する」ということなんです。
• 仏さんに言わせると、人間の知は病んでいるということになるのです。病んでいるのにそのことに気付かない愚かさということで、「愚痴」というのです。
• 浄土とは、この世とか人間の知、人知が問題なのだと知らせるために、彼岸・界外に建てられたのです。
• 今、生きているあなたや私が、死んでも死にきれないような生き方を、現にしているってことなんです。そのことを本当に、深く悲しまれたのが、仏さまです。
• ただこの世を幸せに、何ごともなく生きられるようにということを、仏さまは救いとはおっしゃらないのです。何のために生まれたのかということが、ひとつもはっきりしていないというのが、救いがないとか、迷っているということなのです。