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合本 世に棲む日日(一)~(四)【文春e-Books】
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あやかれば国家の大罪人になるかもしれない、というような恐怖は彼女にあってはまるでなく、そういう 時世時節 による不幸よりも、罪人松陰がもっていた思想への至純な忠実さのほうが、学問というものへの尊敬心のつよい彼女にとってはより華麗なものであり、それのみが信じうるものであったにちがいない。聡明ということのみが本来陽気の たね になりうるものであるということを、彼女ほどその一身で具現した婦人はあるいはめずらしかったかもしれない。この
一軒ごとかれ自身が出むいて行って調査をした。 大庄屋 や 本 村 庄屋といった直接の行政者をひきつれ、いちいち家をたずね、土間に入り、その家族の顔を見、主人からその貧状を聞き、ときにはあまりの貧しさにぼう然とし、その不幸ばなしに涙をこぼした。従っている庄屋が、この代官の異例のふるまいに最初はあきれたが、しだいに推服するようになり、貧民の 救恤 をわすれていた自分たちの怠慢をわびた。文之進は、べつに叱らなかった。
小林虎三郎
「地を離れて人なく、人を離れて事なし。故に人事を論ぜんと欲せば、先ず地理を
「人生において大事をなさんとする者は、和気がなければなりませぬ。温然たること、婦人、好女のごとし」
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