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酒場の文化史 (講談社学術文庫)
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クロック・メイカーというと時計職人のことだけではなくて、ロンドンでは若くて仕事熱心な娼婦のことであったという。
たとえば、客が好きなものを注文できるアラカルト料理を出すレストランがパリにはじめてあらわれたのは、一七八二年で、ギャレリ・ド・ヴァロワにあったボーヴィリエが始めた「ラ・グランド・タヴェルヌ・ド・ロンドル」という店であったといわれる。フランス革命のはじまった一七八九年には、パリに約五十軒のレストランがあった。
ペルシア人には、きわめて重要な事柄を、酒を飲みながら相談する習慣がある。その相談で皆が賛成したことを、相談会の会場になった家の主人が、翌日しらふでいる一同に提起し、しらふの時にも賛成ということになれば採用し、そうでなければ廃案にする。またしらふで予備相談をしたことは、酒の席で改めて決定するのである。(『
エリザベス朝から十九世紀はじめまでは、いわゆる〈グラン・トゥール〉(大旅行) の時代といわれる。〈グラン・トゥール〉というのは、金持の貴族の息子たちが、フランスやイタリアを、たくさんの従者を連れて三年も四年も旅をしてまわるものであった。
ローレンス・スターンが一七六八年に出した『センチメンタル・ジャーニー』は、本の題そのものがこの時代の旅を象徴している。それまでの旅は、実用的なものがほとんどであった。グラン・トゥールの時代から、人生勉強としての、教養としての、また遊びとしての旅があらわれる。個人的な、感傷的な、つまり内面的な旅行記が書かれるようになるのである。
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