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宇宙と人間 七つのなぞ (河出文庫)
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何かを なぞ であると考えること自体、人間の知能がかなり進んでおったというか、文明が進んできた証拠
いずれにしても、どういうわけか人間というのは、社会をつくり文明をつくり、科学などがだんだん進んでくるようになる以前には、たいていいっぺんは、いろいろな神さまを想定し崇拝するという段階を通っているのです。しかし、この世界、この宇宙がどうしてできたかという宇宙の歴史に関しては、あるいはまた個々のいろんな自然現象、その中には生命現象もふくまれるわけですが、そういうものを深く考えるにつれて、だんだんと神さまは遠のき、その姿はうすれていきます。
ここでたいへんだいじな点は、今いいましたように、コペルニクス説が経験と完全に一致したのではなかったことです。天体の運動というものは、地上の物体の運動にくらべてひじょうに規則的だ、ひじょうに簡単な規則に従っているという感じは、むかしから多くの人がもっていた。だから、かりに観測の結果との一致が完全でなくても、コペルニクス的な理解のほうがほんとうではないかと考える、そういうセンスのほうが、少なくとも、この場合には物理的世界の真相に迫っておったわけです。
果てしもないように見える地面が動きはせんと思うから安心できる。たまに地震があると、ひじょうにこわい。自分たちの立っている根拠がゆるがされると思う、身の置きどころがないように思う。それは今でも私たちの実感です。
西洋流の考え方では、ギリシアのエピクロスなどが強調しているように、あるものはある、けっしてなくならぬはずです。原子論が古代のギリシアから出てきた背景には、やはりこの世界を構成しているのは絶対にこわれたり、減りもふえもせぬようなものである、という物質観があったわけです。すこし哲学的なことばを使うならば、有と無とあって、無から有は出ない、有は無にならぬ、ということです。何
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