Home
My Highlights
Discover
Sign up
Read on Amazon
知の考古学 (河出文庫)
www.amazon.co.jp/dp/B00P2H6HXU
Import Your Kindle Highlights to Glasp Today 📚
Top Highlights
すなわち、その伝統的な形態における歴史学が企てていたのは、過去の モニュメント を「記憶化」し、それを ドキュメント に変換して、それ自体としてはしばしば言語的でない痕跡や自分が語っているのとは別のことをひそかに語っている痕跡をして語らしめることであった、と。これに対し、今日、歴史学とは、 ドキュメント を モニュメント に変換するものである。
多くの者が、おそらく私のように、もはや顔を持たぬために書いている。私が誰であるかと訊ねないでくれたまえ。私に同じままであり続けるようにと言わないでくれたまえ。それは戸籍の道徳であり、我々の身分証明書を規制している道徳である。書くことが問題であるとき、そのような道徳は我々を自由にしておいてほしいものだ( 一九)。
確かに私は、すでに与えられている諸々の統一体(たとえば、精神病理学、医学、政治経済学など)を、最初の目印としてとり上げるだろう。しかし私は、それらの疑わしい統一体の内部に身を置いて、それらの内的形状ないしそれらのひそかな矛盾を研究しようとしたりはしないだろう。私がそれらを拠り所とするとしたら、それは、私が以下のように自問しているあいだに限られるだろう。それらはいかなる統一性を形成しているのか。それらは、いかなる権利によって、空間のなかでそれらを種別化する一つの領域と、時間のなかでそれらを個別化する一つの連続性とを持つと主張しうるのか。それらはいかなる法則に従って形成されるのか。それらはいかなる言説的出来事を背景として切り分けられるのか。そして、受け入れられておりほとんど制度的なものとなってい...
言語体系の分析は常に、任意の言説的事実に関して次のような問いを提出する。すなわち、これこれの言表はいかなる諸規則に従って構築されたのだろうか、そしてそこから、それに類似した他の諸々の言表がいかなる諸規則に従って構築されうることになるのだろうか、と。これに対し、言説の出来事の記述が提起するのは、全く別の問いである。それはすなわち、他のいかなる言表でもなくこれこれの言表がそれ自身の場所に現れたということ、これはいったいどういうことなのか、という問いなのである。
思考の歴史においてもやはり、一つの思考システムを再構成することができるのは、言説の一つの限定された集合から出発することによってのみである。
Share This Book 📚
Ready to highlight and find good content?
Glasp is a social web highlighter that people can highlight and organize quotes and thoughts from the web, and access other like-minded people’s learning.
Start Highlighting