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戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―(新潮選書)
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モンゴルの国書は日本との通交を求める内容だったが、末尾近くには「兵を用うるに至りては、それたれか好む所ならん(戦争を起こすことを誰が好むだろうか)」という一文があった(東大寺尊勝院蔵『 調伏 異朝 怨敵 抄』)。
近年、モンゴル史研究者の杉山正明氏が、蒙古国書の文面は全体的に丁重で、右の一文も「戦争は望まない」という言葉通りの意味であると論じ、威嚇説を批判した。
実は一二七一年、高麗内部の反モンゴル勢力である「 三 別 抄」から日本に対して同盟の申し出があった
文永十一年十一月一日、西国守護に対し国内の御家人のみならず「 本所 一円 地」の「住人」を動員、指揮する権限を与えたのである。
この「本所一円地」とは、鎌倉幕府の地頭が置かれておらず、本所=荘園領主(公家・寺社)が一元的に支配している荘園のことである。「本所一円地」に幕府は介入しないということは、幕府創設以来の大原則であった。 そして「本所一円地」の「住人」というと、何やら弱そうなイメージがあるが、単に荘園に住んでいる人という意味ではなく、荘園の 預所 や 公文 といった荘官(荘園の現地管理人)を指す。大ざっぱな理解になるが「武士」と考えてもらって差し支えない。高校の授業であまり詳しく教えないので、鎌倉武士=鎌倉幕府の御家人と誤解されがちだが、御家人でない武士も少なくない。御家人は幕府から地頭に任命されるが、彼ら非御家人は荘園領主から預所や公文に任命され荘官として活動する。したがって将軍との主従関係はなく、本来は幕...
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