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ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する
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この手の説は筋が通っているうえに、 前向き だった。人間の具体的な取組みのおかげで犯罪が減ったというわけだから。銃規制や巧妙な取締まり戦略やわりのいい仕事で犯罪に立ち向かえた──ということは、つまり、犯罪を食い止める力はすぐ手の届くところにあったのだ。次に犯罪が、おお神よ許し給え、悪化してももう大丈夫だ。 この手の説は、専門家の口からジャーナリストの耳へ、そして広く一般人の頭の中へと、見たところ何の疑問も持たれることなく流れていく。手っ取り早く通念ができ上がる。 こうなるともう問題は一つだけだ:そういう説はみんな噓っぱちなのである。 1990年代に犯罪が激減した原因は、実は別にある。それは 20 年以上前に、ダラスに住んでいたノーマ・マコーヴェイという名前の若い女性をめぐって起きたこと...
しかし、ロー対ウェイド裁判の結果、そんな子供たちは生まれて こなかった。この強力な原因がずっと遠くで劇的な結果をもたらしたの
アメリカの犯罪の波をやっと抑え込んだのは、銃規制でも好景気でも新しい取締まり戦略でもなかった。他のことにも増して、犯罪予備軍が劇的に縮小したというのが真相だ。 さて、ここで問題。犯罪減少専門家(元犯罪増加専門家)がマスコミで自分の説を吹聴しているとき、中絶の合法化を何回原因として挙げたでしょう? 答えはゼロだ。
そんなふうならどんなに良かっただろう。でも、専門家も人間で、人間はインセンティブ(誘因)で動く。どんな専門家でも、インセンティブがどういう形になっているかで、あなたをどう扱うかが違ってくる。
一方、専門家のインセンティブがあなたに不利に働くこともある。医者の商売でいうと、出生率が低下している地域の産婦人科医は出生率が上昇している地域の産婦人科医より帝王切開を行う可能性がずっと高い。商売が厳しいとき、医者はアガリの大きい処置を取ろうとするみたいだ。
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