Top Highlights

• 基本的に女の会話は共感だが、男の会話は勝負である。常に相手より自分が上だと証明しようとしたがるのだ。
• 僕は咒式弾頭の不完全な起動咒式を組みあげ、完全な発動条件を組みあげた。発動には数十人の意識と 咒力、そして 長命竜 ほどの巨大な演算能力と咒力を起爆剤にする必要がある。あれこそは、あの世とこの世をつなぐ咒式兵器だ」
• 「それがドラッケン族の思考形式という洗脳かもしれない。だが、それを含めて自分自身の血と肉だ。それらの自己と呼ぶものが納得のいく選択を行い、その果てに不条理に死ぬのなら、悪くない」
• 見たこともない 伝導 咒式 を使うイーギーと、第六階位という高位咒式を三重展開するジャベイラの技は、 神業 としかいいようがない。 　咒式の単純な破壊力では俺のほうが上だろうが、咒式の独 性ではイーギーが、制御力はジャベイラの方が一枚も二枚も上手だ。
• 　 大禍つ式 の笑みとともに、両の 貫手 が俺の腹部へと放たれた。 　 肝臓 を 撫でまわされ、 腎臓 を 愛撫 される感触と激痛で、俺の視界が真紅に染まる。 「乙女のようにかわいい悲鳴だねぇ」 　ギギナの刃をくわえたままで、アムプーラが 嗤 った。俺は、自分の口から悲鳴があがっていることに初めて気づいた。