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知っておきたいマルクス「資本論」 (角川ソフィア文庫)
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もう一度、総括しておこう。価値が使用価値からの抽象であるように、その価値を形成する労働も具体的な有用労働の違いから抽象される。それが人間労働であった。使用価値が違うから交換されるわけだが、価値についてはそれが同じだから交換される。あるいは同じになるように交換される。質ではなくて量が、すなわち人間労働の継続時間が問題になる。ただし単なる個別的な労働時間ではなく、社会的平均としての、人間労働としての時間である。 生産力が上がると使用価値と価値がどうなるかを考えてみよう。生産力というのは、使用価値の生産力のことである。生産力が二倍になると、たとえば上衣の生産力が二倍になると、同じ時間に以前は上衣一着だったのが二着作れるようになる。すると使用価値は二倍になるが、その上衣二着分に以前の上衣一着分と...
商品もなかったからである。したがって、他の共同体との間で余剰生産物の交換がはじまったのである。 しかし、交換が繰り返されるようになると、最初から交換を目的にした生産がはじまり、自分たちの共同体では作れない物、不足する物を入手するために、交換相手の共同体に作れない物、不足する物を作るようになった。使用価値と交換価値が二面化すると商品生産になる。またその交換比率も偶然的なものから、次第に固定化していった。
とてもおいしそうだったので、イヴがまず食べ、アダムにもすすめた(そのためキリスト教では女性のほうが罪が深いことになった。男女差別の根源となった説話でもある)。 それによって人間は分別を知り、アダムとイヴはお互い裸であることに気がついた。恥ずかしさを知って、イチジクの葉で下半身を隠し、神が来たときにも隠れてしまった。それで神は彼らがこの樹の実を食べたことを知り、神に背いた彼らを楽園から追放した。なにもない荒地に追放された人間は、それから先、自分たちで働いて食料を得て生きていかざるをえなくなったのである。これが旧約聖書に出てくる原罪、人類が最初に犯した罪の物語である。
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