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発達障害の子どもたち (講談社現代新書)
www.amazon.co.jp/dp/B009I7KLGY
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A君の医学的な診断は学習障害であるが、A君の適応の妨げとなったのは学習の問題もさることながら、それ以上に自己イメージの混乱や自信の欠如が大きな支障となったことは容易に理解できるところである。
あなたが、自分が参加しようとしても半分以上は理解できない学習の場にじっと居ることを求められたとしたらどのようになるだろう。また自分が努力しても成果が上がらない課題を与え続けられたらどのように感じるだろう。子どもにとってもっとも大切なものの一つは自尊感情である。子どもの自信をそしてやる気を失わせないことこそが重要なのだ。
子育ては集団よりも個人のほうがよい。特に生後早期から数年間において個別のそだちが必要であることは、乳児院でそだった子どもたちが後年、心の発達の問題を抱えやすいことからも、さらにイスラエルのキブツをはじめとするさまざまな実験からもすでに証明済みのことで
たい。たとえば非行のようなわが国では環境的な要因として考えられることが多い問題に関しても、生物学的な素因と環境因とを比較すると、実は前者のほうが圧倒的に高いということはすでに結論が出ているのである。
「参加してもしなくても、何が何でも通常学級」と言われる保護者の方々は、自分がまったく参加できない会議、たとえば外国語のみによって話し合いが進行している会議に、四五分間じっと着席して、時に発言を求められて困惑するといった状況をご想像いただきたい。これが一日数時間、毎日続くのである。このような状況に晒された子どもたちは、着席していながら外からの刺激を遮断し、ファンタジーへの没頭によって、さらには解離によって、自由に意識を体外へ飛ばす技術を磨くだけであろう。
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