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新装版 ソフィーの世界 下 ―哲学者からの不思議な手紙
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グージュ、マリー・オランプ(一七四八―九三)、フランスの作家。社会問題や演劇にかんするおびただしいパンフレットを書き、フランス革命で活躍した。人権は女性にも適用されるべきだと主張した数少ない革命家。さかんに論を張り、一七九一年には「女性の権利宣言」を公表した。ルイ十六世を擁護し、ロベスピエールを批判したために、一七九三年、死刑に処された。(文献L・ラクール『現代フェミニズムの源流』一九〇〇)
「そう、そうするのは正しいと考えて行動する、ということが大切だ。たとえ集めたお金がとちゅうでなくなってしまったり、人びとをお腹いっぱいにしてあげるには足りなくても、きみは道徳律にしたがったことになる。きみは正しい動機で行動したのだし、カントによれば、行動が道徳的に正しいかどうかを決めるのは行動の結果ではなくて、心構えなのだ。だからカントの倫理学は『心情の倫理学』とも呼ばれる」
カントは国連の理念の父と言っていい。人びとの「実践的理性」が、しょっちゅう戦争をひきおこすような「自然状態」を捨てるよう、国家にはたらきかけるべきだ、そして戦争を未然に防ぐような国際的な法秩序を打ち立てるべきだ、とカントは考えた。国ぐにの連合をつくりあげる道のりは遠いかもしれないけれど、地上のあらゆるところに恒久の平和を保障することはわたしたちの義務だ。カントにとってはそういう連合体をつくることは遠い目標だった。それは哲学の究極の目的と言っていい。
「芸術家は、哲学者には表せない何かを表せるってこと?」 「カントもロマン主義者たちもそう考えていた。カントに元気づけられて、芸術家たちは認識能力を自由にはばたかせた。作家のフリードリヒ・シラーはカントの思想を拡大解釈した。シラーは、芸術家のすることは遊びのようなものだ、人は遊んでいる時だけ自由だ、なぜならその時には自分でルールを作っているのだから、と書いている。ロマン主義者は、芸術だけがぼくたちを『ことばにならないもの』に近づけてくれる、と考えた。もっと過激な人たちは、芸術家は神のようなものだとすら考えた」 「芸術家は、神が世界を創造したように、自分自身の現実をつくり出すから?」
そうだとしたら、わたし、こんな本から抜け出たい。自分の思いどおりに生きたいわ」 「ぼくの秘密の計画というのは、それなんだよ。でもまずはヒルデと話ができるよう、もっていかなければ。ヒルデは、今ぼくたちがしゃべっていることを一語一句読んでいる。でも、ぼくたちがいったんここから逃げ出してしまったら、もう一度ヒルデとコンタクトをとるのは何倍もむずかしくなる。だから今そのチャンスをつかまなければ」
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