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だましの手口 知らないと損する心の法則 (PHP新書)
www.amazon.co.jp/dp/B0089RG7MQ
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自分の子どもや孫と思い違いをしてしまう訳はこうです。人は、耳から入ってくる音声だけでは割といい加減な分析しかできないのです。まず声を聞くと、その音の高さや話し方の特徴、イントネーションなどから、瞬時に、知人のなかでもっとも近い声を発する声の持ち主がいないか検討し、そこそこ当てはまりそうな人を見つけると、次にその人かどうかを判断できる手がかりを探します。つまり、仮説を立てて検証するといったスタイルです。この検証方法は科学的なようですが、じつにあいまいです。仮説にぴったり当てはまらなくても、少しでも当てはまるところがあれば、「よし、たぶん、この人だ」と思い込むのが実情です。
振り込め詐欺を例にしましたが、修正されにくい思い込みは、悪徳商法、詐欺やマインド・コントロール全部にいえる基本的な問題です。自分が今、応対している人が詐欺師かもしれないとか、ウソをついていないだろうかとか、魂胆があるんじゃないのか、といった疑いの仮説を持つかどうかが、そのだましの攻撃をかわせるかどうかを決定づけるのです。
破壊的カルト(「法の華三法行」)の占い師は、どのようにして遠藤さんの状況を言い当てたのでしょうか。その答えはとても簡単です。じつは、遠藤さんがこの団体の教祖が書いた本を手にしたのは偶然ではなかったのです。この著者は、配下に命じて、全国津々浦々の大きな病院に出入りさせました。 そして、遠藤さんのように、特に重大な病気になっている患者の付き添い人を探し出し、だましのターゲットにしたのです。そして彼らは、遠藤さんの身辺情報を探り、最後には病院から自宅へと戻っていく遠藤さんの後をつけました。このようにして彼らは遠藤さんの住まいを知り、その郵便受けに例の本を投げ込んだというわけです。こうして、この本の著者は、あたかも超能力があるかのように見せかけて遠藤さんの個人状況を言い当てることができたわけです。...
疲労と不安といった心の弱った状態を意思判断に影響させて誘導する巧みな戦術だと恐くなりました。原理的には詐欺やだましの手口と変わらないといえます。
ヒューリスティック heuristics 問題解決のための思考の簡便法。解決のためのあらゆる手段を一つひとつ順にすべて確認するシステマティックな方法とは違って、主観的な経験則に従って、直感的に解けそうだと思う順番に試行すること。うまく運べば、早く楽に解決することになるが、うまく運ばないと余計に時間がかかるばかりか、いつまでも回答を導き出せないこともある。 オレオレ詐欺で、電話の声を身内のものと間違えて判断したり、お金を払うことや身を犠牲にすることが今抱える問題の唯一の解決策だと誘導されるのも、この心理によるものである。
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